AnTuTuスコアとは、スマートフォンやタブレットの性能を評価するための総合的なベンチマークスコアです。AnTuTuアプリを使ってCPU、GPU、メモリ、ユーザーエクスペリエンス(UX)などの項目で各デバイスのパフォーマンスを測定します。スコアが高いほど処理能力やグラフィック性能が優れているとされ、主に端末の比較や購入検討時の指標として使用されます。AnTuTuは定期的にアップデートされ、最新のハードウェアや技術に対応するよう調整されています。
2025年に発売されたCMF Phone 2 ProはSoC (System on Chip)としてMediaTek Dimensity 7300 Proを搭載しています。Antutuのスコアはバージョンver10で 698,000程度です。
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MediaTek Dimensity 7300 Proは、2025年4月に発表された、ミッドレンジ向けのスマートフォン用SoCです。このチップセットは、NothingのCMFブランドから発売された「CMF Phone 2 Pro」に搭載されています。Dimensity 7300 Proは、TSMCの4nmプロセスで製造され、8コアのCPU(4x Cortex-A78 @ 最大2.5GHz、4x Cortex-A55 @ 最大2.0GHz)を搭載しています。GPUにはARM Mali-G615 MP2を採用し、グラフィック性能の向上を図っています。AI処理能力は、MediaTekの6世代目APU 655によって強化され、最大4.8 TOPSの演算が可能です。ディスプレイの面では、最大3,000ニットのピーク輝度に対応し、HDR10+にも対応しています。通信面では、5G、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.4に対応しており、高速で安定した接続が可能です。Dimensity 7300 Proは、前モデルのDimensity 7300に比べて、CPU性能が約10%、GPU性能が約5%向上しており、特にゲームやマルチタスク処理において優れたパフォーマンスを発揮します。このチップセットは、主に「CMF Phone 2 Pro」などのスマートフォンに搭載され、インド市場を中心に展開されています。全体として、Dimensity 7300 Proは、ゲームやAI機能を重視するミッドレンジ市場向けの優れた選択肢となっています。
ではCMF Phone 2 ProのAntutuスコアについて、ここ最近3年間に発売されたスマホのAntutuスコアのデータを基に分析してみます。
ここ3年のAntutuスコア分布で見る。
CMF Phone 2 Proはどの位置にある?
ここ3年でのAntutuスコアを集計してグラフで表示しました。横軸はAntutuスコア、縦軸はボリューム数になります。ボリューム数とはyourfones.netでここ3年で登録されているスマホの総数を100とした場合での割合(%)となりますので、数が大きいほどスマホの台数が多く、マーケットに多く投入されていることを示します。
赤色の縦棒はCMF Phone 2 ProのAntutuスコアを示しています。水色はここ3年でのAntutuスコアの分布です。このグラフからここ3年のスマホの中でCMF Phone 2 Proがどこに位置しているのかわかります。
このAntutuスコアの分布図よりCMF Phone 2 Proはここ3年のAntutuスコアとしては若干控え目と言えますが、日常使いでは十分使えるスマホ。サイズ感や重さ、カメラのスペックやメモリ、ストレージの容量などもじっくり比較するなら納得のいくスマホを購入できるでしょう。