AnTuTuスコアとは、スマートフォンやタブレットの性能を評価するための総合的なベンチマークスコアです。AnTuTuアプリを使ってCPU、GPU、メモリ、ユーザーエクスペリエンス(UX)などの項目で各デバイスのパフォーマンスを測定します。スコアが高いほど処理能力やグラフィック性能が優れているとされ、主に端末の比較や購入検討時の指標として使用されます。AnTuTuは定期的にアップデートされ、最新のハードウェアや技術に対応するよう調整されています。
2025年に発売されたNothing Phone (3a)はSoC (System on Chip)としてQualcomm Snapdragon 7s Gen 3を搭載しています。Antutuのスコアはバージョンver10で 762,000程度です。
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Snapdragon 7s Gen 3は、Qualcommが2024年に発表したミドルレンジ向けのモバイルSoCで、4nmプロセスを採用しています。1+4+3構成のオクタコアCPUを搭載し、Cortex-X4コアは最大2.9GHzで動作し、日常的な使用やゲームでも十分な性能を発揮します。Adreno GPUにより、ミドル設定でのスムーズなゲーム体験が提供されます。Snapdragon X62 5Gモデムを内蔵し、Sub-6GHzおよびmmWave 5Gに対応、速い通信速度を実現します。第7世代Hexagon NPUが搭載されており、画像処理や音声認識などのAIタスクも得意としています。最大200MPのカメラセンサーに対応し、ミドルレンジ端末でも高画質な写真撮影が可能です。Wi-Fi 6およびBluetooth 5.3のサポートにより、信頼性の高いワイヤレス接続が提供されます。UFS 3.1ストレージおよびLPDDR5メモリにより、アプリのパフォーマンスとデータ転送速度が向上します。Snapdragon 7+ Gen 3とSnapdragon 6シリーズの間に位置し、コストパフォーマンスに優れた選択肢となっています。高性能ながら手ごろな価格で提供され、ミドルレンジスマートフォンに最適です。
ではNothing Phone (3a)のAntutuスコアについて、ここ最近3年間に発売されたスマホのAntutuスコアのデータを基に分析してみます。
ここ3年のAntutuスコア分布で見る。
Nothing Phone (3a)はどの位置にある?
ここ3年でのAntutuスコアを集計してグラフで表示しました。横軸はAntutuスコア、縦軸はボリューム数になります。ボリューム数とはyourfones.netでここ3年で登録されているスマホの総数を100とした場合での割合(%)となりますので、数が大きいほどスマホの台数が多く、マーケットに多く投入されていることを示します。
赤色の縦棒はNothing Phone (3a)のAntutuスコアを示しています。水色はここ3年でのAntutuスコアの分布です。このグラフからここ3年のスマホの中でNothing Phone (3a)がどこに位置しているのかわかります。
このAntutuスコアの分布図よりNothing Phone (3a)はここ3年のAntutuスコアとしては若干控え目と言えますが、日常使いでは十分使えるスマホ。サイズ感や重さ、カメラのスペックやメモリ、ストレージの容量などもじっくり比較するなら納得のいくスマホを購入できるでしょう。
Nothing Phone (3a)と同じSoCのQualcomm Snapdragon 7s Gen 3を搭載しているスマホは?
同じSoCのQualcomm Snapdragon 7s Gen 3を搭載しているスマホは以下の通りです。同じスペックでもより高機能、またはより安く購入することができるかもしれません。これらのスマホも比較してご検討ください。