AnTuTuスコアとは、スマートフォンやタブレットの性能を評価するための総合的なベンチマークスコアです。AnTuTuアプリを使ってCPU、GPU、メモリ、ユーザーエクスペリエンス(UX)などの項目で各デバイスのパフォーマンスを測定します。スコアが高いほど処理能力やグラフィック性能が優れているとされ、主に端末の比較や購入検討時の指標として使用されます。AnTuTuは定期的にアップデートされ、最新のハードウェアや技術に対応するよう調整されています。
2025年に発売されたvivo S30はSoC (System on Chip)としてQualcomm Snapdragon 7 Gen 4を搭載しています。Antutuのスコアはバージョンver10で 968,000程度です。
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Snapdragon 7 Gen 4は、2025年にQualcommが発表したミッドレンジ向けモバイルSoCです。TSMCの先進的な4nmプロセス技術で製造されており、省電力と高性能を両立しています。CPUは、最大2.8GHzで動作する高性能なCortex-A720プライムコア1基、パフォーマンスコア4基、効率コア3基の計8コア構成です。GPUにはAdreno 722を採用し、前世代に比べて最大約30%のグラフィック性能向上を実現しています。AI処理性能も大幅に向上し、Qualcomm AI Engineにより最大65%のパフォーマンスアップを果たしています。最大16GBの高速LPDDR5Xメモリ(最大4,200MHz)とUFS 4.0ストレージをサポートし、大容量データの高速処理に強みがあります。通信面では5GのSub-6GHzおよびmmWaveに対応し、さらにWi-Fi 7やBluetooth 6.0といった最新規格も備えています。カメラ機能も充実しており、最大200MPの静止画撮影や4K HDR動画の録画が可能です。ゲームや動画視聴、AIアプリケーションなど幅広い用途で優れた体験を提供します。全体として、ミッドレンジ市場でハイエンド並みの性能を目指したSoCと言えます。
ではvivo S30のAntutuスコアについて、ここ最近3年間に発売されたスマホのAntutuスコアのデータを基に分析してみます。
ここ3年のAntutuスコア分布で見る。
vivo S30はどの位置にある?
ここ3年でのAntutuスコアを集計してグラフで表示しました。横軸はAntutuスコア、縦軸はボリューム数になります。ボリューム数とはyourfones.netでここ3年で登録されているスマホの総数を100とした場合での割合(%)となりますので、数が大きいほどスマホの台数が多く、マーケットに多く投入されていることを示します。
赤色の縦棒はvivo S30のAntutuスコアを示しています。水色はここ3年でのAntutuスコアの分布です。このグラフからここ3年のスマホの中でvivo S30がどこに位置しているのかわかります。
このAntutuスコアの分布図よりvivo S30はここ3年のAntutuスコアとしては若干控え目と言えますが、日常使いでは十分使えるスマホ。サイズ感や重さ、カメラのスペックやメモリ、ストレージの容量などもじっくり比較するなら納得のいくスマホを購入できるでしょう。