2025年春に発売されたGoogle Pixel 9aと、2024年冬に発売されたSHARP AQUOS sense9。どちらも定評のある定番のAndroidスマホで、どちらを選ぶか迷うところだ。そこで今回は、この2台を比較したい。
Pixel 9aとAQUOS sense9の本体デザインを並べて比較してみた

Pixel 9a

AQUOS sense9
Pixel 9aは他のPixel 9シリーズとは異なり、カメラバンプもほとんどなく、少しiPhoneを意識した奇をてらわない馴染みのあるデザイン。背面はプラスチック素材であるため高級感はないものの、シンプルで簡素である。個性的ではないものの長く使える普遍的なデザインとして受け入れられるだろう。カラーバリエーションは豊富であり、Peony、Iris、Porcelain、Obsidianの4色。無難なブラック、ホワイト系に加えて、ピンク、ブルー系も取り揃えているため好みのカラーが自由に選べる。
それに対してAQUOS sense 9は他にはない斬新なデザインである。miyake designが監修し、シンプルなフォルムと自由曲線を取り入れ、特徴的なカメラレイアウトにもこだわる。本体はアルミ製。本体カラーはブルー、グレージュ、コーラル、グリーン、ホワイト、ブラックの6色であり、自分らしさを演出できるカラーが豊富である。またブルートグレージュはカメラバンプ部分が別のカラーとなっており、一味違ったスマホを楽しめる。
Pixel 9aとAQUOS sense9の本体やディスプレイを実寸で並べて比較してみた
本体とディスプレイを実寸で並べて比較してみたい。
Pixel 9aのほうがサイズは大きいことがわかる。ただ横幅は0.7mmの違いにすぎないため片手でもった感じは変わらない。sense9を縦方向に約6mm延ばしたのがPixel 9aになるため、片手で持てるがさらに指が届きやすいのがsense9になる。このサイトはほぼ実寸で表示できるので手を重ねて置いてみると違いがわかりやすい。
ディスプレイサイズがPixel 9aは6.3インチ、sense9は6.1インチであり、Pixel 9aのほうが大きくて見やすい。ただ、重さはPixel 9aが187グラム、sense9は166グラム。sense9のほうが21グラム軽量である。それで軽量コンパクトなのはsense9である。
解像度はどちらも大差ないためディスプレイサイズの小さいsense9のほうが精細なディスプレイと言える。また最大リフレッシュレートはPixel 9aは120Hzに対してsense9は240Hzであり、よりなめらかな表示ができる。ただ最大輝度はPixel 9aは2,700ニトに対して、sense9は2,000ニト。Pixel 9aのほうが明るいディスプレイである。それでディスプレイについては甲乙つけ難く悩むところだろう。
ベゼル幅はどちらも太い。太いとスタイリッシュではないものの、実用的で使いやすい。またどちらもパンチホール形状での切り欠きがある。
それでディスプレイを見た感じはこの2台は似ており、一番の違いはサイズと言えるだろう。サイズ感はこのサイトで他のスマホも含めてじっくり比較したい。
2cm
-
Pixel 9aMTT MOMOCO78% 11:47AnTuTu ver10Pixel 9a
-
AQUOS sense9MTT MOMOCO78% 11:47AnTuTu ver10AQUOS sense9
Pixel 9aとAQUOS sense9をスペックの一覧表で比較
カメラを比較してみよう。どちらもメインカメラと超広角のデュアルカメラだが、画素数に注目したい。sense9はメインも超広角も5,030万画素に統一し、メインカメラのセンサーサイズも大きい。画角を変えても画質が劣化しにくいだろう。前面カメラもsense9のほうが高画素であり、セルフィ―にも強い。
ただしPixel 9aはGoogleのAIによる撮影機能が豊富であり、次世代のスマホのカメラ機能としてはPixel 9aのほうが楽しめる。
プロセッサーはPixel 9aはPixel 9シリーズと同じGoogleが開発しているTensor G4を使用しているため、速く、GoogleのAI処理にも最適化されている。そのためゲームや動画編集、AI処理など高負荷の作業を行うならPixel 9aのほうが良いだろう。
バッテリー容量には大きな違いはないが、SHARPのAQUOSシリーズは省電力を特徴としており、sense9では1日当たり動画視聴4時間、音楽ストリーミング3時間、SNS閲覧2時間、ゲーム1時間の計10時間利用すると想定して2日持つとしている。
どちらも防水防塵IP68対応、eSIM対応、おサイフケータイ対応である。
Pixel 9a | AQUOS sense9 | |
![]() |
![]() |
|
キャリア |
SIMフリー docomo au Softbank |
SIMフリー docomo au Softbank Rakuten Mobile UQ mobile |
メーカー | SHARP | |
予算 | 予算79,900円 | 予算52,400円 |
発売日 | 2025年4月16日 | 2024年11月7日 |
画面サイズ | 6.3 インチ | 6.1 インチ |
解像度 | 1,080 x 2,424 | 1,080 x 2,340 |
ディスプレイ詳細 | pOLED | Pro IGZO OLED |
最大リフレッシュレート | 120 Hz | 240 Hz |
最大輝度 | 2700 nits | 2000 nits |
本体サイズ | 73.7mm x 154.9mm x 10.16mm | 73mm x 149mm x 8.9mm |
重さ | 187 g | 166 g |
プロセッサー | Google Tensor G4 | Qualcomm Snapdragon 7s Gen 2 2.4GHz + 1.95GHz オクタコア |
OS | Android 15 | Android 14 |
背面カメラ1 | 4,800万画素(f/1.7) | 5,030万画素(f/1.9) |
背面カメラ1 詳細 | 視野82°, 1/2", OIS | 84°, OIS, 1/1.55", 23mm |
背面カメラ2 | 1,300万画素(f/2.2) | 5,030万画素(f/2.2) |
背面カメラ2 詳細 | 超広角120°, 1/3.1" | 超広角122°,1/2.5", 13mm |
背面カメラ3 | ||
背面カメラ3 詳細 | ||
背面カメラ4 | ||
背面カメラ4 詳細 | ||
背面カメラ5 | ||
背面カメラ5 詳細 | ||
前面カメラ1 | 1,300万画素(f/2.2) | 3,200万画素(f/2.2) |
前面カメラ1 詳細 | 視野96.1° | 78°, 25mm |
前面カメラ2 | ||
前面カメラ2 詳細 | ||
バッテリー | 5,100 mAh | 5,000 mAh |
連続動画再生時間 | ||
RAM(GB) | 8 G | 6 G |
ROM(GB) | 128/256 G | 128 G |
Antutu | 1,012,000 ver10(推定) | 601,000 ver10 |
防水 | IPX8 | IPX5/IPX8 |
防塵 | IP6X | IP6X |
SIM | dual SIM(nanoSIM + eSIM) | DSDV nanoSIM/eSIM |
決済機能 | Felica | Felica |
結局、Pixel 9aとAQUOS sense9はどっちがいいの?
Google Pixel 9aはGoogleらしいスマホと言えるだろう。Pixel 9aはPixel 9シリーズの中でも、GoogleのAIモデルを最大限楽しみつつ安価に抑えたモデルである。外装はシンプルではあるものの、他のPxiel 9と同じ体験ができることは最大のメリットである。それにはAIによるカメラ撮影や、作業効率化ができるようになり、次世代のAIスマホをいち早く体感できる。
SHARPのAQUOS sense9は、軽量コンパクトであるのはまず大きな特徴と言える。さらに従来のスマホの集大成とも言えるだろう。スペックの良いスマホは他にもあるものの、価格・軽量コンパクト・ディスプレイ・カメラ・省電力機能・個性的なデザインといった点で評価するなら高いバランスにある。ただデザインはmiyake design監修で他にはない考え抜かれたものではあるものの、温かく優しいデザインであるため、それがアピールポイントになるが、万人受けするわけではなくデメリットにもなり得る。無難なデザインを求めるのであればPixel 9aのほうが良いだろう。
それでGoogleの先進的なAIスマホを楽しみたいならPixel 9aを、コスパを含めて従来のスマホ感覚で楽しみたいならsense9を選ぶと良いだろう。または、ファッション感覚で、Pixel 9aかsense9を積極的に選ぶことができる2台でもある。
Pixel 9aとAQUOS sense9をもっと詳しく比較してみよう
次のリンクからPixel 9aとAQUOS sense9をもっと詳しく比較して納得した上で購入することをおススメします。