AnTuTuスコアとは、スマートフォンやタブレットの性能を評価するための総合的なベンチマークスコアです。AnTuTuアプリを使ってCPU、GPU、メモリ、ユーザーエクスペリエンス(UX)などの項目で各デバイスのパフォーマンスを測定します。スコアが高いほど処理能力やグラフィック性能が優れているとされ、主に端末の比較や購入検討時の指標として使用されます。AnTuTuは定期的にアップデートされ、最新のハードウェアや技術に対応するよう調整されています。
2024年に発売されたPixel 9 Pro XLはSoC (System on Chip)としてGoogle Tensor G4を搭載しています。Antutuのスコアはバージョンver10で 1,043,000程度です。
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Google Tensor G4は2024年に発表され、Pixel 9シリーズに搭載されています。このチップセットは、8コアのCPUを搭載しており、Cortex-X4の高性能コアが1基、Cortex-A720の高効率コアが3基、Cortex-A520の省電力コアが4基となっています。これにより、パフォーマンスとエネルギー効率のバランスが取れています。GPUにはArm Mali-G715 MP7が搭載され、AI処理を高速化する専用のTitan M2コプロセッサも内蔵されています。Tensor G4は、前世代のTensor G3に比べてAI推論能力や画像処理の性能が向上しており、カメラ機能やリアルタイム画像補正がよりスムーズに動作します。また、低消費電力設計が採用されており、バッテリー持ちも改善されています。これにより、Pixel 9シリーズはより快適なユーザー体験を提供し、AIやカメラ機能に優れた性能を発揮します。
ではPixel 9 Pro XLのAntutuスコアについて、ここ最近3年間に発売されたスマホのAntutuスコアのデータを基に分析してみます。
ここ3年のAntutuスコア分布で見る。
Pixel 9 Pro XLはどの位置にある?
ここ3年でのAntutuスコアを集計してグラフで表示しました。横軸はAntutuスコア、縦軸はボリューム数になります。ボリューム数とはyourfones.netでここ3年で登録されているスマホの総数を100とした場合での割合(%)となりますので、数が大きいほどスマホの台数が多く、マーケットに多く投入されていることを示します。
赤色の縦棒はPixel 9 Pro XLのAntutuスコアを示しています。水色はここ3年でのAntutuスコアの分布です。このグラフからここ3年のスマホの中でPixel 9 Pro XLがどこに位置しているのかわかります。
このAntutuスコアの分布図よりPixel 9 Pro XLはここ3年のAntutuスコアとしては若干控え目と言えますが、日常使いでは十分使えるスマホ。サイズ感や重さ、カメラのスペックやメモリ、ストレージの容量などもじっくり比較するなら納得のいくスマホを購入できるでしょう。
Pixel 9 Pro XLと同じSoCのGoogle Tensor G4を搭載しているスマホは?
同じSoCのGoogle Tensor G4を搭載しているスマホは以下の通りです。同じスペックでもより高機能、またはより安く購入することができるかもしれません。これらのスマホも比較してご検討ください。