SHARPのエントリーモデルwishシリーズ。2025年にはwish5が発売された。シンプルでお手頃価格のため人気のスマホである。今回はwish5の前モデルwish4と比較してみたい。
AQUOS wish5とAQUOS wish4の本体デザインを並べて比較してみた

AQUOS wish5

AQUOS wish4
2024年に発売されたwish4から、wishシリーズのコンセプトは大きく変わり、より心地よさを追求したデザインとなった。その後、2025年に発売されたwish5でもそのコンセプトが踏襲されており、デザイン自体は同一である。
デザインはmiyake design監修による自由曲線を取り入れたもので、カメラバンプが特徴的である。比較すると、wish4とwish5のデザインは同じであることがわかる。
本体カラーは、wish4ではブルー、ホワイト、ブラック、ピンクの4色展開。一方、wish5ではMISORA(ブルー)、NADESHIKO(ピンク)、WAKABA(グリーン)、YUKI(ホワイト)、SUMI(ブラック)の5色となり、新たにグリーン系が追加された。wish4は淡いパステルカラーが中心だったが、wish5ではより鮮やかなカラーとなっている。また、同じホワイト系でも、wish4のホワイトはややベージュがかった色味であるのに対し、wish5のホワイトはより純白に近い。ホワイトは人気の高いカラーであるため、wish5のホワイトは多くのユーザーにとって嬉しい選択肢だろう。
背面はいずれもマットな質感となっている。
また、両機種ともに、高さ1.22mからコンクリート面へ26方向で製品を落下させる試験を実施しており、耐衝撃性にも配慮されている。さらに、約60%の再生プラスチックを使用しており、環境への配慮もなされている。
以上から、本体外観に関しては、質感やデザインに違いはなく、カラーの違いだけを意識しておけばよいだろう。
AQUOS wish5とAQUOS wish4の本体やディスプレイを実寸で並べて比較してみた
SHARP AQUOS wishシリーズはwish3までは軽量コンパクトだったが、wish4からは大型化して大画面となった。wish5はwish4と同じコンセプト踏襲しているため、wish5とwish4では横幅は同じ、長さがwish5のほうが1mmだが短い。それでほぼサイズは同じと考えてよいだろう。
wish5になって大きな変更点としては、ご覧の通り、前面カメラの切り欠き部分がwish4のティアドロップ形状だったものがパンチホール形状に変更された。パンチホール型はandroidのフラッグシップモデルでも使用されている主流なデザインであるため、これだけでもかなり品質が上がったように感じられる。
ただディスプレイ周囲の黒い部分は太く、特に下側が太くなっているためスタイリッシュではなく、エントリースマホという印象は拭えない。ただ太いほうが画面が操作しやすい。wishシリーズのように子供や高齢者のユーザーも多いため、むしろメリットと言えるだろう。
ディスプレイサイズはどちらも6.6インチ、解像度も変わらないため、見やすさは同じである。ただし最大リフレッシュレートがwish4では90Hzに対して、wish5では120Hzになった。スクロールなどの滑らかさで改善が見られる。
重さはwish5が3グラムではあるものの軽量化されたのも嬉しいポイントである。
2cm
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AQUOS wish5MTT MOMOCO78% 1:38AnTuTu ver10AQUOS wish5
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AQUOS wish41:38AnTuTu ver10AQUOS wish4
AQUOS wish5とAQUOS wish4をスペックの一覧表で比較
カメラは背面・前面ともに画素数やf値といったスペックが同じで、どちらもAQUOS独自の画質エンジン「ProPix lite」を搭載しているため、大きな違いはないと考えられる。
プロセッサーは、wish4がMediaTek Dimensity 700を搭載していたのに対し、wish5ではMediaTek Dimensity 6300に変更された。これにより、処理速度は約10%向上している。
また、バッテリー容量は両機種とも5,000mAhだが、動画視聴時間はwish4が約21時間、wish5が約23時間と、wish5のほうがバッテリーの持ちが改善されている。
防水・防塵性能については、wish4がIP68対応だったのに対し、wish5ではIP69に強化され、80℃の高温や高圧の水流にも耐えられるようになった。さらに、どちらの機種も米国国防総省の「MIL-STD-810H」規格に準拠した耐衝撃性能を備えている。
どちらもおサイフケータイ(Felica)やeSIMには対応している。
AQUOS wish5 | AQUOS wish4 | |
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キャリア |
SIMフリー docomo Y!mobile |
SIMフリー docomo Rakuten Mobile Y!mobile |
メーカー | SHARP | SHARP |
予算 | 予算30,000円 | 予算20,000円 |
発売日 | 6月下旬発売予定 | 2024年7月4日 |
画面サイズ | 6.6 インチ | 6.6 インチ |
解像度 | 720 x 1,612 | 720 x 1,612 |
ディスプレイ詳細 | LCD | LCD |
最大リフレッシュレート | 120 Hz | 90 Hz |
最大輝度 | ||
本体サイズ | 76mm x 166mm x 8.8mm | 76mm x 167mm x 8.8mm |
重さ | 187 g | 190 g |
プロセッサー | MediaTek Dimensity 6300 2.4GHz x 2+2.0GHzx 6 | MediaTek Dimensity 700 octa core 2.2GHz x 2 + 2GHz x 6 |
OS | Android 15 | Android 14 |
背面カメラ1 | 5,010万画素(f/1.8) | 5,010万画素(f/1.8) |
背面カメラ1 詳細 | 25mm | |
背面カメラ2 | ||
背面カメラ2 詳細 | ||
背面カメラ3 | ||
背面カメラ3 詳細 | ||
背面カメラ4 | ||
背面カメラ4 詳細 | ||
背面カメラ5 | ||
背面カメラ5 詳細 | ||
前面カメラ1 | 800万画素(f/2) | 800万画素(f/2) |
前面カメラ1 詳細 | 26mm | |
前面カメラ2 | ||
前面カメラ2 詳細 | ||
バッテリー | 5,000 mAh | 5,000 mAh |
連続動画再生時間 | 23 時間 | 21 時間 |
RAM(GB) | 4 G | 4 G |
ROM(GB) | 64/128 G | 64 G |
Antutu | 404,000 ver10 | 359,000 ver10 |
防水 | IPX5/IPX9 | IPX5/IPX8 |
防塵 | IP6X | IP6X |
SIM | DSDV nanoSIM/eSIM | DSDV nanoSIM/eSIM |
決済機能 | Felica | Felica |
結局、AQUOS wish5とAQUOS wish4はどっちがいいの?
SHARPのエントリーモデルは、安っぽくならないように丁寧に設計されている。特にwish4からはmiyake designの監修により、背面は個性的でやさしいデザインとなり、全体のクオリティが高まった。
wish5ではディスプレイがパンチホール仕様になり、最大リフレッシュレートが120Hzに向上。前面のクオリティもさらに高められており、「wish5はwish4から前面の完成度をさらに引き上げた」と言えるだろう。本体背面カラーの違いにも注目したい。
その他の点では、カメラ仕様はほぼ同じで、プロセッサー性能や防水・防塵レベルはやや向上している。ただし、いずれも大きな違いがあるわけではなく、どちらのモデルも高い耐衝撃性を備え、eSIMやおサイフケータイにも対応している。
そのため、ディスプレイ性能にこだわるならwish5を選びたいところだが、そこまでこだわらないのであれば、wish4でもmiyake designの魅力をしっかり楽しめるはずだ。
AQUOS wish5とAQUOS wish4をもっと詳しく比較してみよう
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